|
私が虎屋に入社して19年目を迎えます。入社当時は平均年齢が45歳くらいだったと思います。そんなわけで、すぐに世代交代のあおりを受け約5年位かけて何とか現体制を築く事ができました。
以来15年経ちますが、高齢化社会にも対応した雇用故、今でも結構平均年齢も高く、それは意図して行っているため良いのですが、ファッションや独創性の能力を要する洋菓子に関してはどうしてもヤングパワーが必要であります。洋菓子部は、ほとんどが手作りのため生産性は悪いわけですが、それに加えそっくりスイーツの生産に追われ、プロパーの商品や開発が手薄になり、これでは将来的に不安であったため、昨年から改革に取り組んでおります。しかしヘッドと顔ぶれが変わらない状態ではなかなか斬新なものが生まれて来ませんし・・・
改革は今の経済状況のような緊急時ではなく、平常時に手を打つというセオリーに基づき、私にとっては2度目となる体制変更を行う事にいたしました。
一度目が15年前ですから、私も次の後継者にバトンタッチをする時期が15年後として、それも想定し、戦略的に行う事にいたしました。
世代交代は、クラシックの演奏にたとえられます。顔ぶれが変わっても演奏は決して途切れる事があってはなりません。しかし演奏する人が変わるのだから、たとえ同じ曲でも音色が変わるのは仕方がない事。いや寧ろ変わらなければならないと思います。
世界大不況で市場に優秀な技術者や人材が溢れているため、まさに今が天の時だと思い、新たな血を注ぎ洋菓子部の体制を大幅にチェンジする事にいたしました。
幸い弟の常務も4年経過しましたので、工場全体の統括に加え、洋菓子にも軸足を置いてもらおうと思っております。
東京で修業中の常務の長男も春から会社に入る事になり、これから虎屋洋菓子部が新しく生まれ変わる事に今から期待で胸が膨らんでおります。
虎ちゃん、そっくりスイーツの全国展開、そして今後開発される和洋の新商品が新たな戦力となり、全国の皆様にお届けできるように頑張って行きたいと思っております。
|
|
|