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性善説と性悪説について、妻と日常よく議論をする事が多い。30代前半、孫子に夢中の時、私は、間違いなく性悪説で生きていた。ちなみに妻は生まれた時から性善説で生きている。
さて、この問題を考えるうえで、私はマグレガーの「X理論・Y理論」の考えが好きで参考にしている。X理論とは、単純に言うと性悪説である。人間は生来怠け者でできるだけ仕事をしたくないと思っている。従って大抵の人間は統制や命令、あるいは処罰で脅されなければ企業目標の達成に十分な力を出さない。また、普通の人間は命令されるほうが好きで、責任を回避したがり、安全を望むという考えである。これは、アメリカ型経営の典型ともいえる考え方である。
これに対しY理論は性善説である。人間は生来仕事が嫌いということはなく、条件次第で仕事は満足感の源にも懲罰にもなる。従って統制や命令、処罰だけが企業目標の達成に力を発揮する手段ではなく、やりがいのある仕事を与えれば人は自ら働く。また、普通の人間は条件次第で責任を引き受けるばかりか、自ら責任を取ろうとするという考えである。
マグレガーはY理論で経営を行っている経営者のほうが高い成果をあげると主張している。私もこの考えに大いに賛成で、よって性善説グループになってしまったわけだ。
とかく業績が低迷すると短期的な数字を求めX理論に走りたくなるが、そこを辛抱するのが真の経営者である。
Y理論に基づいた経営を行えば、社員のミスも出てくるだろし、業績もすぐにはよくならないだろう。
だが、それを承知で10年先、20年先には必ず良くなるという長期的視野で取り組むことが大切であり、15年前に私が社長デビュー作として産み出した虎ちゃんを見ると、その通りだと思ってしまう。
虎ちゃんのページはこちら
現代はまさに企業や人間の品格が問われる時代である。だから孔子の目指す徳治主義とか陰徳という言葉が、近年われわれの心に響くのかもしれない。
つまり性善説は、古き良き日本を取り戻すための最高の前提であり、弊社の商訓 和魂商才の教えも、性善説からスタートしたのだという事を今、強く確信した次第である。
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