【虎屋本舗16代当主独り言】昭和レトロケーキ
HOME > 十六代当主の独り言2018 > 十六代当主の独り言2014› 2014.10.23
昭和レトロが大ブームのようだ。
地方の田舎に行くとたまにその名残を感じさせてくれる景色や看板やポスター
を目にすることがあるが、何故かほっとする。
しかし我が息子たちは昭和を知らないのだ。
彼らが感じる昭和は僕たちの世代が感じる大正ロマンや明治鹿鳴館のような
本や映像の世界でしか知らない世界なのかもしれない。
経済至上主義のもとひたすら合理主義を追い求め物質的豊かさを追求した結果
我々の失ったものは多い。
僕にとっての昭和は故郷や遠い昔を懐かしく思う郷愁のような感覚。
戦後から昭和の日本を支えた企業戦士達。
彼らがいたから復興そして経済大国になれたのだと思う。
弊社にも昭和を支えた熟年職人達が数名いる。
彼らは、西洋の洋菓子文化を日本に定着させた立役者である。
そんな彼らが作った本物の昭和のケーキを食べてみたいと思う気持ちから
発売することになった。
昭和レトロケーキ。 23日から秋の収穫祭りで販売します。
虎屋本舗16代当主敬白