【虎屋本舗16代当主独り言】安藤忠雄の一言
HOME > 十六代当主の独り言2018 > 十六代当主の独り言2014› 2014.11.20
福山文化大学という学校がある。そこは毎月著名人を招いて講演を行っている学校であり、
安藤忠雄さんの講演を聴いてきた。
安藤さんと言えば歯に衣着せぬ話っぷりで有名だが、上の写真にもあるように
「子供の時に子供をさせなればその野生から情熱も創造力も生まれる」
というようにはっとさせられるというか核心に触れる事を随所に指摘された。
ますは、大阪の中之島の「平成の桜の通り抜け」だが、もともとここには4,000本桜があったが、
あと3,000本植えると海までつながると桜をあちこちに呼びかけて実現したらしいのだが、
それを寄贈した方が、
「先日自分の桜のところに行ったら雑草が生えていた。それを何とかしてほしい」と言われたら、
間髪入れず、「ご自分が寄贈されたんだから、雑草もご自分で抜いてください」と言われた^^
返す言葉もなくただ笑うしかなかったのだが、全くその通りだと思った。
この国の人たちは私も含め他人任せなのだ。それでは国も地域も良くはならない。
もうひとつ安藤さんが「神戸は綺麗な街なのに大阪が何故汚いのか」と聞かれた。...
答えはたった一言「大阪は汚い恰好した人が多いから」
「街を綺麗にしようと思ったら綺麗な建物を作ることではないんです
綺麗な人が増えれば町は綺麗になるんです。そういう気持ちになれる建築物を作るのが私の仕事」
全く同感。 箱モノを持ってくれば町は栄えるという発想を持っている限り町は繁栄しない。
個々の創造性を発揮することで町は繁栄するのだと私は常に思っている。
サインをしてもらった時に度きつい一言を浴びせられた。「福山はよー生きてまんなあ、」と・・・・
もし南口に福山城のお堀のある公園があったら「福山はええ町でんな」ときっと言われていたと思う。
ここは俺の街なんだという自覚をもつことを改めて教えて頂いた。
16代当主敬白