【16代当主独り言】2016年お土産グランプリ


2016 おみやげグランプリの授賞式に出席してきました。

インタビュアーから会場の皆様に一言とマイクをむけられ・・・

「今回一位を獲得したそっくり和菓子は、工芸菓子の技法を応用したものであり、

工芸菓子は日本のモノづくりの原点だと思っています。丁寧に、綿密に、繊細に、簡潔に! 

こういう精神はまさに日本人の美意識であり、そういう精神を持った職人達が、こつこつと

試行錯誤を繰り返し完成に至ったわけです。

伝統とはこの精神と技を受け継ぐ事だと思っています。その精神と技を極め更なるチャレンジを

行っていきたいと思います。」 

一言では収まらない思いがこのお菓子には込められています!!

私が虎屋に入社し、25年。四半世紀になります。 

その中で会社のステージが飛躍的に上がったなあと感じた瞬間が3度ありました。


一度目は1998年の寅年の時。

2度目は「たこ焼きにしか見えないシュークリーム」が発売され次々にそっくりスィーツを

発売し、マスコミや、メディアで引っ張りだこになった時。

そして三度めは今回の受賞。

話は最初に戻りますが、25年と言えばある意味 一つの時代と言えるのではないでしょうか。
 
モノの価値観は勿論 お菓子の価値観も大きく様変わりしました。

私はこのグランプリを受賞した事よりもどうしてこの賞が取れたか?という事を

明確にし、社員やお客様にご理解頂きたいと思っています。

祖父が菓子屋を再建する決め手になった使命感。お菓子は社会を豊かにする。

それを受けて私はお客様を幸せにすること。そして子供達に夢を与える事。

それを使命として頑張って来た。その結果の受賞だと思っています。

それが我々の誇りなのです。

16代当主敬白

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