【16代当主独り言】米国経済資本主義か欧州文化芸術主義か?

追想ブログシリーズ

2008年に書いたブログだが、アメリカ型効率主義を目指すのか?

それともヨーロッパ型文化芸術主義を目指すのか?

当時はこの2つの選択の岐路に立たされているという感じだが、

どっちも引き連れて今や日本は独自の文化を創造し始めているような気がする。




1970年頃に施行された都市再開発法による法定市街地開発事業の実績は全国で約900

そのうち事業完了地区は約700、大都会に関わらず、地方都市の中心市街地でもよくみる光景ですが、

この国の商業施設やマンション オフィスビルの開発はこの数字が示す通り公共事業そのものですね^^

早いもので私がビルマネージメントの事業に携わって12年・・・

先日福山で再開発ビルマネージメントの情報交流会が開催されました。

この度は福山市の市街地の開発 特に東桜町再開発(旧繊維ビル跡地)と

天満屋福山店の元町市街地開発が主なテーマでありました。

東桜町再開発は平成23年に完成予定。すでに始まっております。

天満屋福山店の元町市街地開発の我々の会社は全国的にみても成功した事例であり、

高い評価をいただいております。

評価されるポイントは床を区分所有ではなく共有床にしたことと、

デベロッパー業務を辞めてすべてリースしていること。

この2点は核テナントのリーシングにおいて極めて重要な事であると・・・・

ビルの老朽化というハード面とビル経営の悪化というソフト面が全国的にみてかなり深刻である

という現実を踏まえ我々も先を見据えた戦略をたて対応しなければならないと危機感を感じました。

懇親会では全国から来られた各専門家や同業者の方々とお話しする機会がありましたので

私の持論(クリエイティブシティ構想)をしっかりお話しました。

商業ビルが箱もの文化と揶揄される所以は、金太朗飴よろしく、

いまだに商業中心しかも”ブランド”、”ナショナルチェーン”主体のリーシングに

国民がそろそろ嫌気をさしているという事ではないでしょうか。

つまり日本はアメリカ型効率主義を目指すのか?

それともヨーロッパ型文化芸術主義を目指すのか?

ちょうど岐路に立たされているわけであります。

このあたりから議論が白熱してきました。 

その勢いでアート社会の話をしましたらある方が「最近この手の話を聞く事がなかった。」

と笑いながら言われておりました。私も「この手のお話をする機会がありませんでした^^」と返し、

文化・芸術創造都市について相当つっこんだお話をする事ができました。

  そういえば2年前の六本木ミッドタウンでの突然の閃き、これがすべての始まりだったと思います。

福山城映像ライトアップ2008は何度も言いますが、

そのような背景から生まれた事業であります。

駅前の福山城の遺構に関しても然り!効率より文化を優先すべし。

 本日の交流会はこの考えに間違いない事を確信でき、また相当な自信になったことが、最大な成果でありました。

  それにしても長い1日でした。たまたま今日NYから届いたコルトレーンの音色を

バックにアブシンベル神殿のライトアップの映像をみてましたら、

地元の経済界の先輩から電話が入り、福山の町を真剣に考える会を少人数で作ろうと

えらいテンションでお誘いがありました。「はーそうですか」 このタイミングでそれは無いでしょう・・・

  創造活動の担い手と育成は何が何でも自分たちで行う! 


16代当主敬白
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