SDGs活動 ~瀬戸内和菓子キャラバン~
HOME > 十六代当主の独り言2018 › 2018.11.20
此の度、弊社は「2018国際平和のための世界経済人会議」での広島SDGsビジネスコンテストにて優秀賞を頂戴いたしました。
これも一重に日頃からの皆様のご愛顧とご助力に依るものと心より感謝申し上げます。
SDGsとは「Sustainable Development Goals-持続可能な開発目標」の略であり、2015年9月国連サミットで採択された2030年までの国際目標です。
現在、日本をはじめ世界各国で広がりを見せる社会経済活動の根幹を成す指針として期待されております。
弊社のような瀬戸内の一中小企業でも取り組めるSDGs活動をここにご紹介させて頂きます。
●目標とする2030年の瀬戸内の未来像
あらゆる地域において、様々な企業が高齢者と子どもによる郷土文化の世代間継承と文化創造の仕組みを担う未来を目指す。
全国地方中小企業に広がる労働人口減少、高齢化、技術者不足という経営課題。
一方で、社会環境の変化による地域コミュニティの変化や郷土文化継承から地方創生という社会課題。
これら2つの課題を同時解決すべく、様々な地方中小企業が『本業を進化させる社会事業』として地域プラットフォームの担い手として活躍していく。
更には世代間、地域間の多様性と事業持続性を持たせつつ、多彩なパートナーシップによる地方ブランド価値創造と進化を共に目指す。
具体的には社内技術者や社外地元生産者といった高齢者が、地域コミュニティの子ども達へワークショップや商品開発といった価値創造の場を提供する。
多様な世代間の郷土文化継承だけでなく、実際の経済活動を通じて瀬戸内エリアの持続可能かつリソースフルな地方創生を促進させる。
●未来像の実現に向けた課題
【高齢化社会や地方人口減少という社会課題】
・高齢化社会や社会環境の変化において従来の子供会や婦人会、敬老会といった従来の地域コミュニティの弱体化
と外国人コミュニティといった新たな形への変化。
・地方人口減少による瀬戸内の離島、山間部など孤立地域における高齢化と希少な郷土文化継承の課題。
【伝統技能の承継、労働力不足という経営課題】
・高齢化社会に伴う技術者の高齢化、いわゆる職人と呼ばれる伝統技能承継。
・地方人口縮小による労働力不足から果ては地方マーケット縮小や中小企業の後継者不足といった事業継続性の確保。
・郷土文化衰退による伝統産業の衰退と事業ブランド向上の課題。
●目標とするSDGsのGoal設定
3を中心に4.5.7.8.9.10.11.12.15.16.17
●提案事業概要
熟練(高齢者)の和菓子職人が離島や山間部地域をまわり、和菓子教室を起点とした商品開発を行う。
本事業を通じて地元生産者や高齢者、子ども達といった多様な地域コミュニティの担い手を巻き込み
郷土文化の継承と瀬戸内ブランド創世を目指す。
既存出張和菓子事業は2013年より高齢者活躍を目的に実施し、現在まで6700人の実施を数える。
本事業提案の契機は白石島小学校からの一本の電話である。
外部コンテンツを通じた接触が希少な離島の学校において、子ども達が生産者や島民の知恵を借りて
島産「桑の実」の菓子づくりに現在邁進している。
これを例に本事業を創業400年PJとして他島を巻き込んだ『瀬戸内島キャラバン菓子折』とマーケット開拓に挑戦する。
更には開発過程においてITやSNSを活用した島民同士の商品ブラッシュアップやマーケット開拓、
島コンテンツの収益還元モデルを組み込む。「誰一人取り残さない」包摂性を持ちながらも、
エリアや業種を問わず如何なるパートナーシップの組みやすさという参画性と事業継続性を重視する。
高齢者と子供達は循環型郷土文化継承を通じて『共感価値』が創造される。
企業は社内外のダイバーシティを駆使しブランド価値を向上させつつ、
瀬戸内ストーリーという『共感価値』を全国の消費者に提供する。